シュリンクフレーションという言葉が近頃話題となっていますが、これは小売りされている商品の価格は変わっていないのに、内容が収縮していく経済現象を指す言葉だと言えます。分かりやすい言葉で言い換えると値上げとも言うことができますし、消費者に内容量が小さくなったことを明かさずに販売が続けられることから隠れ値上げやステルス値上げと呼ばれることも多いです。
シュリンクフレーションの問題点
この現象が起こると値段は変わらないまま商品が小さくなるので、消費者の多くは不満を抱くことになります。それまでと同じ値段を支払っているのに得られる商品は少なくなるわけですから、シュリンクフレーションに気づくことでその商品を購入しなくなってしまう人も多いです。
小さくなったカントリーマーム
最近では様々な食料品でシュリンクフレーションが起こっており、特にカントリーマームが小さくなっている話は有名だと言えるでしょう。子供のときと比べて自分自身が成長しているために商品が小さく見えるだけだという意見もありますが、実際にカントリーマームは小さくなっています。メジャー商品の規格重量は10.5グラムでしたが、現在では10グラムとなっていることを知っておくと良いでしょう。0.5グラムの差でそれほど変わるのだろうかと感じる人も多いはずですが、カントリーマームに関しては機械の精度の向上も関係していると言われています。古い機械は1個当たりの重量にばらつきがあり、規格重量を下回らないようにしていたので、大きな商品が販売されることもありました。今では機械がしっかりと10グラムをはかれるようになっているので、昔のように大きな商品ができてしまうことが少ないと言えます。
水面下で進む商品のシュリンクフレーション
他のメーカーの製品についても、こういった理由からシュリンクフレーションが起こっている可能性があるでしょう。 身近な様々なアイテムでシュリンクフレーションが起こっていますが、これは原料の値上げや不景気による影響が大きいです。商品によっては、大幅にサイズを小さくしたり個数を少なくしたりしているケースもあることを知ってくと良いです。企業が利益を確保するための苦肉の策だと言えますが、知らないうちに値上がりがあったと気づくと残念な気持ちになる人は多いと言えます。増税が起こったときや全体の経済が悪くなっているときに起こりやすいことを理解しておきましょう。購入するかどうかは消費者の自由ですが、正しい知識を持った上で、こういった現象が起こった商品をどう扱っていくか考えておくことが大切だと言えます。